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レポート
広告業界のデザイナーを目指すなら!就活前に知っておくべき基本情報をご紹介
マスナビ編集部
一口に「デザイナー」といっても、CGデザイナー、Webデザイナー、ファッションデザイナー、インテリアデザイナーなど、担当するものによって職種名が異なりますよね。みなさんが目指す「デザイナー」は、なんでしょうか?
今回は、看板やチラシ、ポスターなどをデザインする、広告業界のグラフィックデザイナーのお仕事を詳しくご紹介します。業務内容を詳しく知り、自分が働くイメージを掴むことで、内定がぐっと近づきます。ぜひ、参考にしてくださいね!
デザイナーってどんな仕事?
どんな魅力があるの?
自らの手を動かし、考え、ようやく出来上がった広告が世に出て反響があった時には、大きなやりがいを感じることができます。また、デザイナーはひとりで作業をするわけではありません。チームのメンバーと協力しあいながら作品を完成させていくため、仕事を終えた際にはメンバーと喜びを分かち合うことができます。
大変なことは?
広告という制作物の特性上、クライアントの業界はさまざまです。自分がいままで知らなかったものやサービスの魅力を伝えることもありますから、日々勉強をしなければなりません。また、自分にとっては最適なデザインをつくったつもりでも、それがクライアントや消費者から見た最適ではない可能性があります。配置はこれで良いか、この配色は見やすいかなど、常に客観的な視点から判断する必要があります。広告のデザインは、ただ自分が好きなようにつくるだけではありません。
また、納期が迫っていたり、案件が立て込んでいたりするときには、勤務時間が長くなることもあります。納得できるビジュアルが完成するまで、チームのメンバー全員で粘って制作にあたることもあります。毎日定時で業務が終了するわけではないというのが現状ですが、働き方改革の浸透によって各企業で大きく異なります。気になる会社の先輩に質問する機会を設けると良いでしょう。
総合広告会社のデザイナー・制作会社のデザイナー、どう違う?
総合広告会社にデザイナー職として就職すると、規模の大きな案件に関わることも多くあります。日本を代表するような広告主企業のCMやグラフィック、Webを横断したキャンペーンを担当します。デザイン作業だけでなくデザインコンセプトなどを企画する業務も多く、デザイナーとしても多様な経験を積むことができるでしょう。
制作会社も、もちろん大きな案件を受け持つこともありますが、特定の分野や業界に強い会社も多く、制作物の幅は狭まる可能性があります。自分の強みが明確である方や、なにかに特化したデザイン力を伸ばしたい方は、自分に合った企業を探してみるのもおすすめです。また、広告会社から依頼を受けてデザイン作業をするだけではなく、広告主と直接取引をする制作会社もあります。クライアントとの距離が近いため、より広告の制作意図をデザインに落とし込みやすい環境であるといえるでしょう。
デザイナーに向いている人は?
広告会社や制作会社は、幅広い業界にクライアントがいます。デザイナーになれば、自分が知らなかったサービスや商品の広告をつくる可能性がありますから、自分の趣味や好みに関わらず勉強をしなければなりません。また、勉強した内容を作品に落とし込む力も必要です。
広告業界のデザイナーは、自分の思うようなデザインをただ形にするだけではなく、「消費者に魅力が伝わるか?」「この文字は読みやすいか?」など、常に広告としての効果を考えた上でデザインをします。客観的に判断するための視点を持つことも、欠かせない条件のひとつといえるでしょう。
また、デザイナーは、アートディレクターをはじめ多くのスタッフとコミュニケーションを取りつつ作業を進めます。一人で悩みを抱え込みすぎず、わからないことは周囲の人にすぐ聞くことができるなど、コミュニケーションに対して壁を感じない方にも向いている職業であるといえるでしょう。
デザイナーからのキャリアアップ! なにを目指せばいいの?
一般的にデザイナーは、アートディレクターやクリエイティブディレクターなどにキャリアアップをしていきます。アートディレクターとは、広告におけるビジュアル面を統括するポジションです。広告のコンセプト企画から関わり、デザイナーやカメラマンといったビジュアルの制作に関わるスタッフをまとめます。進捗管理能力や企画力などのスキルが必要とされます。広告会社のアートディレクターは制作会社のデザイナーとチームを組むことが多くありますが、一方で制作会社のアートディレクターは社内のデザイナーを指揮しながら案件を進めていきます。
クリエイティブディレクターはビジュアル面だけでなく、広告の企画・制作・展開まで一貫してディレクションを行います。コピーライターやプランナーを含んだクリエイティブを担うスタッフに指示を出し、制作を推し進める、リーダー的存在です。広告のクオリティを左右する重要な立場ですから、知識はもちろん経験も求められます。加えて、優れたリーダーシップやトレンドをキャッチする力などクリエイティブディレクターに求められる要件は数多くありますが、企画のコアな部分から関わることができ、広告制作における最も重要なポジションといっても過言ではないでしょう。
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・株式会社電通クリエーティブX 飯塚朋未さん
・クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン 田中萌生さん
デザイナーは、広告表現におけるビジュアルを担当する、クリエイティブ職のスタッフです。広告で伝えたいことはなにか、商品やサービスの魅力はなにかを理解し、それを伝えるための表現を考え、デザインします。
パソコンに向かって黙々と作業をするのがデザイナーだと思っている方もいるかもしれませんが、実際の業務はそれだけではありません。同じチームのデザイナーやアートディレクターはもちろん、ときには営業などのスタッフともコミュニケーションを取り、クライアントが求めるビジュアルをつくっていく必要があります。
コミュニケーション能力に加え、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを使うスキル、幅広い業界のクライアントに対応するための情報収集力など、デザイナーに求められる力は数多くありますが、なにかをつくることが好きな人にとっては楽しくやりがいのある仕事になるでしょう。