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レポート

企業のメセン・人事のホンネ ─ 朝日広告社

マスナビ編集部

企業のメセン・人事のホンネ ─ 朝日広告社

新卒採用活動(企業広報解禁)が3月1日に解禁され、就職活動が本格スタートしました。3月中旬から3月末のエントリーシート締切に向けて鋭意作成中の学生に向けて、広告業界各社の新卒採用担当から応援メッセージをお届け。また学生の皆さんが気になる、エントリーシートや面接でのチェックポイントについても語っていただきました。

【取材者プロフィール】
朝日広告社 人事部 安部千秋さん
現在、新卒採用と給与担当として人事部に在籍。新卒採用業務では、毎年多くの学生と面接を行う。

──学生にインターンシップをどのように活用してほしいと考えていますか?
広告会社はこんなことをやっているのか! という発見があればいいなと思っています。派手なCMやイベントなどが目を引きますが、表に出ているクリエイティブだけではなく、裏側ではさまざまな仕掛けや企画を考えています。そういった広告会社の動きが垣間見える機会になるといいですね。

──エントリーシートのポイントはどこでしょうか?
皆さん、ブラッシュアップして提出してくださるので読み応えがあります。ポイントというほどではないですが、人事の立場としては、志望動機はよくチェックをするようにしています。なにをしたいのか、なぜそれがしたいのかをわかりやすく書いてあると、会ってみたいと思います。

──学生時代に頑張ったこと、いわゆるガクチカが書けないという人もいます。アドバイスがあれば教えてください。
コロナ禍に入ってエントリーシート、特に学生時代に頑張ったことが書きにくい、という話は耳にするようになりました。コロナ前であれば、学園祭の実行委員長、アルバイトリーダー、ゼミ長、留学といったエピソードが上がってきました。ただ留学をしたから、実行委員長をしたから、評価がプラスになるわけではありません。その体験からあなたはなにを得たのか。なにを発見したか。そこが重要だと考えています。

──面接で必ず聞く質問はありますか?
自己紹介と志望動機は1~1.5分程度で聞いています。また、学生時代に取り組んできたことなども詳しく聞いています。

──1次選考から最終選考で見ているポイントは異なるのでしょうか?
異なると思います。もちろん選考全体で一貫して共通のポイントは見ていますが、選考前半部分は志望動機の確認、後半部分は朝日広告社という会社とマッチするのかを見ているようにも思います。朝日広告社の場合、コツコツ積み上げて、継続して努力ができる方が活躍している傾向にあるので、そういう人がマッチをするのかもしれません。

──広告会社で活躍している人はどういった人でしょうか。
3つポイントがあります。1つ目は、周りを巻き込む力がある人、推進力がある人。広告会社はチームで動くことが多いからです。2つ目は仕事とは関係なく、さまざまなところにアンテナを張っている人、情報感度が高い人です。最新の情報をキャッチアップしている人は新しいアイデアを提案してくれるから。3つ目は質問力がある人です。広告会社はクライアントの課題を解決するために仕事をしています。相手の本音や本当の課題を引き出すために、どういった質問をしたらいいのか、考えることができるのは大事なポイントです。

──どんな学生に朝日広告社にチャレンジしてほしいですか?
朝日広告社は2024年に100周年を迎えます。ただ、これはゴールではなく通過点です。今、広告会社がコンサルティング領域など広告の枠を超えた領域にチャレンジし、メディア掲出以外の課題解決策を次々と生み出しています。新しい領域にチャレンジするからには、どうしても壁にぶつかります。その壁を一緒に乗り越えて、新しいことを楽しみたいという人にはぜひ挑戦してほしいです。

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──学生の皆さんにエールをお願いします。
私自身、就職活動は楽しかった思い出があります。これだけたくさんの企業を見ることができる機会はなかなかありません。いろいろな会社を見て、自分に合う会社、自分の場所を見つけてほしいです。そして就活は早く決まったから良い、というわけでもありません。最後まで考えて悩んでほしいと思います。


※2022年2月に取材した内容を掲載しています。肩書・採用方針などは当時のものです。