株式会社日本経済社

どのような学生時代を過ごしていましたか？

オープンキャンパスを運営する学生団体に所属し、来場者の誘導・構内の装飾を担当する部門のリーダーとして活動していました。来場者をいかに楽しませるかを考えて、装飾の企画・制作を行っていました。

印象に残っているのは、「夢の木を咲かせよう」という来場者参加型の装飾です。オープンキャンパスに訪れる高校生に、将来の夢や目標をりんご型の紙に書いて、大きな木のイラストポスターに貼ってもらうスペースを用意。夢や目標について、リアルな大学生活のエピソードを織り交ぜながら運営スタッフと会話をすることで、「大学は将来に向けての通過点」だと来場者に伝える狙いがありました。実際に体験した人から、「大学が自分の将来のきっかけになると気付いた」などのコメントをいただいて、企画したかいがありました。また、体験した後輩が入学してから自分の所属団体に入ってくれて、とてもうれしかったです。

広告業界を目指したきっかけを教えてください。

幼少期からクリエイティブ・文化的なものが好きで、大学も文化を学べるところに決めました。国際色の強い大学だったので、各国のメディア特性や伝えるメッセージの違いなどを学ぶ機会があり、メディアにも興味を持つようになりました。

自分がどのように働きたいかを考えたときに、クライアントの課題解決につながるなら提案する商材やサービスに制限がない仕事をしたいと思いました。また、OB・OG訪問でいろいろな方の話を聞くことが楽しく、さまざまな業界・業種の方々と仕事ができることも仕事選びのポイントでした。それらを実現できるのは、広告業界だと感じ、志望するようになりました。

現在の仕事内容を教えてください。

主にBtoB企業のブランディングとマーケティングの支援を担当しています。営業としてクライアントの窓口に立って、スケジュールや予算の管理、プロジェクトに参加するメンバーの選定、課題解決に向けたヒアリングや提案などを行っています。テレビCMやWeb広告、新聞などの広告媒体を使用した提案、Webサイトのリニューアル、イベント企画など、幅広く取り扱っています。世の中の興味・関心を獲得するための施策、クライアントの課題解決につながる施策を企画・実行しています。

今までで一番印象的なお仕事は何ですか？

企業のブランドメッセージ制作に携わったことです。入社後1年間は先輩に同行するのですが、その先輩が担当していた仕事で、一緒に進行することになりました。

ブランドメッセージ制作は、各企業によってもさまざまですが、トップから現場社員まで、さまざまな役職者にインタビューを行います。そのうえで集まった意見を元に、企業の姿勢や共通の価値観、未来に向けての統一メッセージなど、企業が進んでいくうえでの道しるべをつくることに携わります。同じ会社の方でも、立場ごとに同じ言葉でも意味合いが異なっていたりするので、一人ひとりの話を注意深く聞いて、その人が言いたいことをくみ取っていく様子が印象的でした。また、経営に直接関わるわけではないですが、企業の根幹部分のお手伝いができる仕事に1年目から携わることができたのはとても良い経験でした。

2年目からは自分がその会社のメイン担当になり、ブランドメッセージが企業の中で活きていることを感じる機会が多くありました。例えば、テレビCMのコピーから展示会の販促物、企業説明に至るまで、ブランドメッセージが浸透して日常的に使用されているんです。自分の携わったブランドメッセージが実際に企業の中に根付いているのがとてもうれしく、やりがいにもつながっています。

どのような方が広告業界に向いていると思いますか？

広告が好きで、人の役に立てるとうれしいと思っている人は絶対に合っています。あと、いろいろなことに興味がある人です。「いろいろなことに興味がある」には2つの方向性があると思っています。

1つ目は、興味を深めること。例えば、自分の好きを突き詰めていることです。「好き」は自分自身の武器や支えになります。実際に社内で「好き」を公言していることで、仕事につながることもあります。

2つ目は、何ごとにも興味を持つこと。広告業界で働いていると、あらゆるトレンド情報に触れたり、クライアントの業界事情を聞いたりする機会がたくさんあります。そこで「なんでだろう？」と好奇心を持って、なんでも学ぼうとする意欲がある人は活躍できるのではないかと思っています。

最後に学生へのメッセージをお願いします。

就職活動はやることが多くて大変ですよね。それでも今振り返ってみると、広告業界に限らず幅広い業界の深い部分まで知ることができる良い機会だと思っています。だからこそ、就活生という立場を利用して気になることはどんどん聞いてみてください。社会人になってからでは聞きづらいことも、就活生という立場であれば、気兼ねなく聞けることがたくさんあります。「ストレスなく楽しく業界のことを知る」機会だと前向きに捉えて進んでみてください。応援しています！