広告業界を目指したきっかけを教えてください。
就職活動を始める前に何かしなければと大学3年春に一念発起し、社会課題の解決アイデアを募るビジネスコンテストに参加しました。残念ながら受賞には届かなかったのですが、ファイナリストまで残ることができたんです。そこでの経験がアイデアを用いた課題解決に興味を持つきっかけとなりました。
その後就職活動が始まるも、将来やりたいことが決まらないと感じ、扱う商材が決まった事業会社ではなくいろいろな業界や企業に関わることができる支援会社側を目指そうと決意しました。企業の課題解決に携わる広告業界を目指し、縁があって日本経済社に入社しました。
現在の仕事内容を教えてください。
不動産広告の新築分譲マンションの販促支援をしています。建物のコンセプトを伝える動画やCGの制作、周辺マップ制作、ホームページ制作、Web広告、チラシなど販促に関わるすべてに携わっています。
ただ近年は、新しいクライアントを増やそうという動きがあります。インフラ系BtoB企業から食品メーカーといったBtoC企業まで幅広く企業開拓しています。地道に開拓を進めたおかげで、今では既存クライアントと新規クライアントの比率が約半々になりました。
今までで一番印象的なお仕事は何ですか?
入社1年目に担当した新築分譲マンションのコンセプト動画制作は印象に残っています。初めて動画制作に携わった仕事でした。クライアントからSNSでバズって認知につながるものをつくりたいと依頼があり、はじめは頭を抱えました。ただ、自分なりにSNSで成功している事例を収集して、共通点を構造化して提案し、企画を実行することができました。スケジュール管理に苦戦しつつ完成までの進行を経験できたのも良い思い出です。結果的に拡散力のある動画にすることができ、クライアントの想定を上回る認知を獲得できたと満足いただく結果となりました。
営業として心がけていることは何ですか?
広告会社は基本的に等しく「広告をつくる」仕事をしているからこそ、最後は「この担当が信頼に値するのか」が仕事獲得の後押しになると考えています。そのために「できる・できない」をはっきり伝えることを意識しています。例えば、日本経済社の強み・弱みを踏まえて、希望に対してどこまでなら対応可能かをはっきり伝えています。弱みは伝えづらいと感じていた時期もありましたが、正直に伝えることがクライアントのためになると気づいたんです。場合によっては「この分野は◯◯社の任せたほうがいいですね」と伝えることも。クライアントに真摯に向き合うからこそ、その姿勢が信頼につながるのではないかと思っています。
また、相手からの要望への対応が難しいときは、次につなげられる提案に置き換えることも意識しています。「全部できます」とは言えなくても、「これならできます」を伝えるわけです。知識と経験を身につけ、できる・できないの判断がわかるようになった今だからこそ、迅速に回答できることでクライアントの信頼も高まったと実感しています。
今後の目標を教えてください。
クライアントが「この人ならやってくれる」と思えるような、信頼される営業に成長したいです。そのためには、まずクライアント理解が重要です。ビジネスモデルや業界ポジション、競合ニュースをくまなくチェックして、クライアント社員レベルの知識を持つ必要があります。続いて、クライアントの課題解決につながるソリューションの知識を蓄えます。
また、社内で活躍している社員に共通している点は、物事に対して真摯に向き合える姿勢です。上述の「クライアント理解」で言うと、自分が納得のいくまで相手を調べきれるかです。このフェーズまでたどり着くと、相手の課題やニーズを適切に掴んで応えられるようになります。あとは、熱さです。「真摯に向き合う」には気持ちがないと難しい。「なんとか相手の要望や課題を解決したい」という気持ちを持って親身になるからこそ、信頼されるわけです。
日頃から成功事例をキャッチアップし、自分の中で良し悪しをジャッジできる癖をつけ、クライアントに臆せず提案する。これらを熱い気持ちを持って続けることで、信頼される営業に成長したいです。
最後に学生へのメッセージをお願いします。
面接などではどう自分をよく見せようかとつい肩肘張ってしまうと思います。その中でも、自分らしく正直に取り組むことができれば良い結果につながると思いますし、入社後のミスマッチも少なくなると思います。ありのままの自分を受け入れてくれる企業は絶対にあります。
また、広告業界はいろいろな業界の企業を担当することができます。さまざまなことに興味を持って熱く挑めるチャレンジ精神のある人は向いていると思います。
皆さんがありのままの自分で良い企業にめぐりあえることを願っております!