自分の研究が社会に実装される意外な近道は広告業界/博報堂 三浦慎平さん×世羅孝祐さん対談

自分の研究が社会に実装される意外な近道は広告業界/博報堂 三浦慎平さん×世羅孝祐さん対談

広告・マスコミ業界において、デジタル・テクノロジー人材はますます重要な存在となっています。数学も物理学も化学も生物学も、はたまた機械工学も電気通信工学も情報工学も、学士・修士・博士課程で研究を重ねてきた人材が広告・マスコミ業界に就職し、新たな領域を切り開いています。ものづくりメーカーにはないダイナミズムを味わうことができるのも、この業界の醍醐味。自身の研究をベースに、社会に大きなインパクトを与えることも夢ではありません。

毎年就活生から好評の書籍『広告界就職ガイド』。2024年版では、理系の注目職種をまとめた記事も多数掲載しています。そのなかから博報堂DYホールディングスのテクノロジスト三浦慎平さん、博報堂のエクスペリエンスプラナー世羅孝祐さんのインタビュー記事を一部ご紹介します。

※本稿は、『広告界就職ガイド2024』(宣伝会議)の一部を転載したものです

写真:三浦慎平さん/世羅孝祐さん
三浦慎平さん/世羅孝祐さん博報堂
左:博報堂DYホールディングス マーケティング・テクノロジー・センター テクノロジスト/研究員 三浦慎平さん
2015年博報堂入社。データ・デジタルマーケティング領域の広告商品開発、サイバーフィジカル空間における体験評価や生活者研究、プロトタイプ開発に従事。また、コンテンツを起点としたビジネス設計支援チーム「コンテンツビジネスラボ」にて、音楽におけるコンテンツ消費動向研究の専門家としても活動中。

右:博報堂 hakuhodo DXD エクスペリエンスプラナー 世羅孝祐さん
2015年博報堂入社。従来の広告コミュニケーションにとらわれない、サービス開発や実証実験領域の業務も担当。特に先端テクノロジーを活用した体験設計を得意とする。主な受賞歴に「CalorieMateto Programmer」でのADC賞、TDC賞受賞など。
【 目次 】
「好きなこと」や「こだわり」が広告業界では価値になる
理系クリエイター2人が手掛けたカロリーメイトのキャンペーンを掲載※
三浦慎平さんが登壇するセミナーを開催!

「好きなこと」や「こだわり」が広告業界では価値になる

世羅さんは、「今回、理系の職業の人たちに楽しんでもらえるようなキャンペーン※ができたのは、自分たちに理系の知識があったからできたのだと思います」と話す。世羅さんが「カロリーメイト リキッド」のキャンペーンチームにアサインされたのは、第1弾で理系をターゲットにするという方針が決まった段階だった。「世羅さんは理系っぽい仕事をしているよね」と、声をかけられたという。

だが実は、世羅さんは東京大学文学部哲学科
を卒業して博報堂に入社した文系出身。ただし、学生時代は技術論を専攻し、人はテクノロジーとどう向き合うべきかを研究していた。そのときにプログラミングを習得した。ロボット開発で著名な大阪大学石黒浩教授のもとでアルバイトもしており、理系の学生に混ざってコードを書いていた。就活では、IT企業も候補に考えたほどだ。

しかし、自分が技術をつくるというより、技術が社会にどのように実装され、それによってどのような社会になっていくのかということに関心があった
。特に人と機械がどのように付き合っていくのかを探求したいと考えていた。未来のビジョンを描ける会社はないかと調べたところ、広告クリエイティブが候補に挙がり、博報堂への入社を決めた。

世羅さんと同期の三浦さんは、博報堂で
2015年から始まった理系枠採用の第1回目の新入社員だ。筑波大学の情報工学群でエンタメ系のテクノロジーを研究していた。就活ではメーカーを志望していたが、あるとき、書店の雑誌コーナーに置いてあった博報堂の雑誌『広告─恋する芸術と科学─』が目に飛び込んできた。興味を惹かれ読んでみると、理系的な深い考察と人文学的トピックが1つの雑誌で扱われていることに衝撃を受けた。そこで、発行元である博報堂の説明会に参加。「理系にも理解がある多様性に富む人たちが集まる会社」という印象を受け、博報堂への入社を決めた。

世羅さんも三浦さんも入社して8年目に入っ
た。世羅さんは言う。「自分が好きな領域を持っているだけで価値が生れるのが広告業界だと感じています。多種多様な人たちとコラボレーションして、新しくて面白いものをつくりたい人に仲間になってもらいたいです」。

世羅さんと同じことを考えていたという三浦
さんは、こう付け加えた。「自分自身の中に、これをやりたいとか、こういう風に動かしたいというような能動的な欲望をフツフツと抱えているそういった思いを社会に還元しようとするときに、広告業界は一番の近道ではないか思っています。世の中をワクワクさせたい、動かしたいと思っている人は、ぜひ、広告業界に来てください」。

理系クリエイター2人が手掛けたカロリーメイトのキャンペーンを掲載※

2022年12月28日発刊の『広告界就職ガイド2024』(宣伝会議発行/マスナビBOOKS編集部協力)には、三浦さん・世羅さんが手掛けたカロリーメイトのキャンペーンの詳細や理系人材ならではアプローチについてご紹介しています。書籍詳細はこちらから

三浦慎平さんが登壇するセミナーを開催!

2022年12月27日(火)に行われる「マスナビ理系就活フェス」では、電通の中山桃歌さんとの対談形式で、理系学生がどのように広告業界で活躍できるか、実際にどのような場面でお二方が活躍されてきたのかを伺っていきます。質疑応答のお時間もございますので、少しでも気になった理系の方はぜひご参加ください! イベント詳細はこちらから















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