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レポート

外資系広告会社って? 日系企業にはない醍醐味は

マスナビ編集部

外資系広告会社って? 日系企業にはない醍醐味は

日本にも外資系広告会社があることをご存知ですか? 実は日本国内でも、新卒採用を行っている会社があるんです。外資ってそもそもなに? 英語がペラペラでないと入社は難しい? 選考が特殊? さまざまな疑問を、ここで一気に解決していきましょう。

外資系広告会社ってどんな会社?

外資系広告会社とは、海外の企業または外国人が出資した広告会社のことです。日本には、海外の広告会社の日本支社・現地法人もあれば、日本の広告会社との合弁会社もあります。そのどちらも、外資系広告会社です。総合的な広告会社としての業務を行っている企業のほか、マーケティング・クリエイティブ機能のみを持ち、メディアの取り扱いを日本の連携会社に委託している場合もあります。一口に「外資系広告会社」といっても、その形態や事業内容はさまざまです。

日本にある外資系広告会社のクライアントは、海外拠点ですでに取引のあるナショナルクライアントが中心です。国内外問わず、複数の海外拠点と連携してグローバルキャンペーンを手がけることが多くなります。したがって、日本語以外の言語を使用する機会が多いため、語学力を活かした仕事をしたい人にはおすすめです。

社員に外国人が多いことも特徴の一つですが、それだけではなく、日本人でも帰国子女、海外の学校に通っていた方なども多く在籍しています。さまざまなバックグラウンドを持つ人が働いていますから、多様な価値観の中で働きたいと思う方にはぴったりの企業です。

主要なグループ

外資系広告会社で代表的なグループをご紹介します。

●WPPグループ
売上高世界第1位の広告会社。ロンドンに本部を置き、112カ国に事業所があります。日本では、2017年までADKと資本・業務連携をしていたことでも有名です。

●オムニコムグループ
ニューヨークに本社を置き、世界の広告市場における売上高第2位の企業。外資系広告会社大手であるDDB、BBDO、TBWAを傘下に収めています。日本のグループ会社には、TBWAと博報堂のジョイントベンチャーであるTBWA HAKUHODOがあります。

●インターパブリックグループ
アメリカに本拠地を置く企業で、傘下にマッキャンワールドグループ、フット・コーン&ベルディング、ロウアンドパートナーズを置いています。グループの1社であるマッキャンエリクソンジャパンは東京に本社があり、大阪にも支社を持っています。

外資系広告会社の選考内容

基本的には、書類選考→数回の面接→内定という、日系企業の選考と変わらないフローで選考が行われています。エントリーシートでの選考、グループディスカッション、個人面接など、一般的に考えられる選考内容と大きな違いはありません。そのなかで、多くの方が気にされるのは、英語力の試験についてではないでしょうか。

新卒採用の選考では、英語のスキルは完全に自己申告であることも多くあります。例えば、エントリーシートに英語力の記入欄があったり、面接中に英語でのやり取りに抵抗がないか聞かれたりといったことがあります。

とはいえ、海外のクライアントとの仕事が多いのが外資系広告会社の特徴ですから、英語力が低いと担当できる仕事が減ってしまうことは事実です。企業は、新卒で入社する社員に、今後の幅広い活躍を期待しています。したがって、外資系広告会社の内定を目指すのであれば、英語を仕事のためのツールとして使うための準備をしておくとよいでしょう。履歴書に記載するための資格を取るだけではなく、ネイティブレベル/ビジネスレベル(スピーキング・ライティング)等と実際に英語で会話ができるか、メールでやり取りができるかなどに重点を置くことをおすすめします。

日系広告会社と外資系広告会社 職種の相対表

「営業」「総務」「広報」など日本語で表されることが多い職種名や部署名は、外資系広告会社ではどのような呼び方をするのでしょうか? ここで、一例を確認してみましょう。

日系広告会社での職種名

外資系広告会社での職種
営業アカウントエグゼクティブ/セールス
媒体メディアプランナー
人事HR/タレントマネジメント
総務コーポレート
広報パブリックリレーションズ

外資系企業の募集要項には、職種名や部署名がカタカナやローマ字で表記されているものもあります。選考に応募する際には、どんな仕事内容なのか、きちんと理解しましょう。

日本語圏<英語圏 圧倒的な人口に届けることができる

「外資系」とつくだけで、就職が難しそうだと思う方もいるのではないでしょうか? しかし、日本だけでなくグローバルな仕事をしてみたい、語学を活かしたいと思っている方にはぴったりの企業です。

また、英語を使ってつくる広告は、日本語でつくる広告よりもさらに多くの人の目に触れることになります。より規模の大きな仕事ができるという意味でも、日系企業ではなかなかできない経験をすることができます。興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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