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レポート

コラム「就活の軸は、好き・嫌い? 向き・不向き?」

うえはらけいたさん

ビジネスプロデューサー(営業)、マーケター、コピーライター、アートディレクター、プランナー…と広告業界にはさまざまな職種が存在します。新入社員は自身のキャリアを夢見ながら、また自身の「好き・嫌い/向き・不向き」を鑑みながら、どんな職種になるかドキドキ・ハラハラと初配属を待ちます。そんな初配属にまつわるエピソードをまとめたマンガ「コピーライターの条件」が『広告界就職2025』(宣伝会議発行)の巻末に収録されています。これは広告・マスコミ業界を目指す学生のための就活応援サイト「マスナビ」で連載中のマンガ「ゾワワの神様」(うえはらけいた著)のスピンオフ作品です。

発刊にあわせて、マンガ家のうえはらけいたさんによる就活生の皆さんへの応援メッセージを掲載します。企業選びにおける「好き・嫌い/向き・不向き」、どれを就活の軸にするべきか? キャリアで紆余曲折があったうえはらさんだからこその、核心を突くアドバイスです。『広告界就職2025』の巻末マンガと併せてお読みください。

マンガ家うえはらけいたさんからの就活応援メッセージ

7年ほど広告業界で働いた身として、今の就活生に伝えたいことはなんだろうと考えました。その結果頭に浮かんだのは「好きか嫌いかは自分が決める。向き不向きは他人が決める」ということです。就職活動をしていた頃の僕は、とにかくこの「好きか嫌いか」と「向いているか不向きか」を混同してしまう大学生でした。

間違いなく好きなのに、自分には向いていない気がするから諦める。
大して興味はないけど、自分に向いている気がするから受けてみる。

そんな中途半端な決定を繰り返した結果、就活期の前半は書類選考で落とされるような結果ばかりでした。
この「自分の価値を自分で値踏みしてしまう」悪い癖は就活期に限らず、入社後も続き、自分の本当に好きなものを貫き切れない20代を送ってしまうことになりました。

しかし、その仕事が自分に向いているか否か、は究極的には自分で判断できないものだと今では思います。
この真理に気づくことができたのは、結局マンガ家になるという決断を下した後のことです。

皆さんには、自分で自分の価値を変に値踏みしてしまうことのないよう、「何が好きか」を徹底的に信じることを強くお勧めします。
どうか悔いの残らない就職活動を行えるよう、心から祈っています。

うえはらけいた

著者プロフィール

うえはらけいたさん

1988年、東京都生まれ。2016年に株式会社博報堂から多摩美術大学に編入し、マンガを描き始める。卒業後は広告会社などでデザイナーをしながら活動していたが、2020年4月にマンガ家として独立。現在はSNS、Webメディアを中心にマンガ作品を発表している。著書に『コロナが明けたらしたいこと』(アスコム)。
Twitter:https://twitter.com/ueharakeita

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