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レポート

中高生部門で5作品入賞者が誕生 コピーライターの登竜門・宣伝会議賞

マスナビ編集部

宣伝会議主催の「宣伝会議賞」の受賞作品が発表された。宣伝会議賞は、広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募する公募広告賞。一般部門と中高生部門の2部門に分かれている。広告関連の仕事に従事していなくても応募可能で、受賞をきっかけに業界に入る人もいるのが同賞の特徴の一つ。一般部門の応募総数は58万6915点。応募者を中高生に限定した中高生部門は3万6942点の応募であった。宣伝会議賞では、初の2名同時グランプリ受賞と過去に例がない結果となった。各部門の受賞作品を一部紹介する。

【一般部門】

〈グランプリ〉
泣く子と育つ。
(赤ちゃん本舗/アカチャンホンポならではの取り組みや魅力を伝えるアイデア/貝渕 充良さん、森脇誠さん)

〈コピーゴールド〉
愛犬を亡くした人に、いつまでペットフードの広告を出し続けるんですか。
(Braze/”残念な顧客体験”を”最高の顧客体験”に創り変える Braze の魅力が伝わるアイデア/樫藤直也さん)

〈ビデオ&オーディオゴールド〉
【雪国】篇
(Braze/“残念な顧客体験”を“最高の顧客体験”に創り変える Braze の魅力が伝わるアイデア/小島功至さん)

〈眞木準賞〉
卒業までに、何C.C.飲むんだろ。
(サントリー/「C.C.Lemon」を魅力的にみせるアイデア/野口温さん)

【中高生部門】

〈グランプリ〉
引っ越しの一番の荷物は、個人情報です。
(TOPPANエッジ/手続きをめんどくさがる人に、エアポス斗が言いそうな言葉のアイデア/山本詩絵さん)

〈準グランプリ〉
ヂャラヂャラした大人には、なりたくない。
(ジェーシービー/初めて持つクレジットカードは、JCB!と思ってもらうためのアイデア/山本詩絵さん)

<ゴールド>
あ、ここ進研ゼミでやってないのに分かる!
(ベネッセコーポレーション/中学生・高校生が「進化した進研ゼミ」を始めたくなるキャッチフレーズ/松尾宙叶さん)

<シルバー>
まだ知らなくていいことを、
少しだけ。
(読売中高生新聞/読売中高生新聞を手にとりたくなるアイデア/直原丈太郎さん)

<ブロンズ>
化粧がダメでも、化粧水がダメな学校はない。
(イミュ/中高生が「ナチュリエ ハトムギ化粧水」を使ってみたくなるアイデア/溝部雄己さん)

鉄なし生活1日目、失敗。
(日本製鉄/鉄が使われている場面を想像し「鉄って〇〇だったの!?」と思わせるアイデア/田中颯人さん)

中高生部門は、特別審査員に歌人の木下龍也さんを迎え、審査員長の電通コピーライターの阿部広太郎さんを筆頭に、博報堂の小島翔太さん、Droga5(アクセンチュア)の春日井智子さん、CHERRY(ADK)の片岡良子さんなど計13人で最終審査を実施。ファイナリスト32作品から議論の末、上位賞として計6作品と特別審査員賞1点が選ばれた。そのうちグランプリ・準グランプリ・特別審査員賞を山本詩絵さんが受賞した。

クリエイティブに興味がある学生、何かをつくるのが好きという学生。そして、つくっても評価される機会がないと感じている学生。自分の実力を試す機会に今回のような公募賞に挑戦してみるのも一つの手だ。

今後も宣伝会議賞のみならず販促コンペなど学生から参加可能な公募賞が多く開催される。自分の企画力・クリエイティブ力を試す機会の一つとして、ぜひ挑戦してみてほしい。