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レポート
2024年の世界の広告市場は6.8%成長、デジタル広告は10.7%増【電通グループ調べ】
マスナビ編集部
2025年の世界の広告市場
2025年の世界の広告市場を媒体別でみると、デジタル広告が全体の62.7%を占め、特にリテールメディアは21.9%増、ペイドソーシャルは8.7%増、プログラマティックは11.1%増、ペイドサーチは6.7%増と、高い成長を見込んでいる。テレビ広告は微増の0.6%で、全体の20.6%を占め、コネクテッドTVは18.4%増の成長が予測される。新聞・雑誌の広告費全体に占める割合は5.5%に低下。その他の媒体(OOH、オーディオ、シネマ)はそれぞれ3.9%、1.8%、3.2%の成長が見込まれている。
【図表】媒体別成長率予測
その中で、日本広告市場は世界で3番目に大きく、2025年は3.8%の成長を見込んでいる。今後の強い経済見通しに伴うマーケティング活動の活発化が見込まれ、デジタル、OOH、ラジオ、テレビの各分野で増加する予測となる。
2025年に向けて、世界と日本の広告市場は引き続き成長を続け、特にデジタル広告がその中心となることが予測される。これからも広告業界の動向に注目し、どのように変化していくのかを見ていく必要がある。
電通グループは、「世界の広告費成長率予測」の最新値を発表した。同予測は毎年2回を基本として改定しており、今回は2024年から2026年の予測更新と、2027年の新規予測を行った。
2024年の世界の広告費成長率予測は6.8%となり、市場規模は7,724億米ドル(約116兆円)となる見通しである。主要市場である米国、英国、フランス、ブラジルにおける広告支出改善の見通しと、デジタル広告の二桁成長(10.7%増)への回帰が影響している。また、世界的なスポーツ及び政治イベントの開催があったことも、成長要因の一つとなった。
2025年以降もデジタル広告が成長を牽引し、5.9%で8,177億米ドル(約123兆円)となる見込みである。特にリテールメディアやペイドリサーチ、ペイドソーシャルが大きく成長する予測となっている。
2026年、2027年も堅調な成長を続け、広告費は年間約6%成長の8,662億米ドル(約130兆円)、9,160億米ドル(約137兆円)に達する見込みである。総広告費に占めるアルゴリズム主導の広告の割合は、2024年には59.5%、2027年には79.0%に達し、今後のメディア戦略に大きな影響を与え、市場の成長を大きく牽引していく存在となっている。
【図表】世界の総広告費の推移