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レポート
すごい経験でなくても、自分ならではの視点や個性が高評価につながる/大手総合広告会社内定 私立大学院 Hさん〈就活体験談レポート〉
マスナビ編集部

理系大学院まで進んだうえで、広告業界を志望したHさん。広告業界の魅力や興味を持ったきっかけ、就活スケジュール、面接本番で意識していたことなど、盛りだくさんの内容です。理系でも総合職を目指すのはありなのか、という疑問についてもお答えいただいています。広告業界を目指している方は必読です。
広告業界に興味を持ったきっかけは何ですか?
広告業界の魅力を教えてください。
「何でもできる」ことです。広告業界と聞くと、既にあるモノやサービスをどう世の中に広めていくのかという、いわゆる広告代理業をイメージするかもしれません。しかし時代が進むにつれて、広告業界の仕事の形も変化しつづけています。企業の新規事業立ち上げに伴走したり、広告会社自身が社会課題に対してゼロからアイデア出しをして、世の中に新しいモノやサービスをつくりあげていたり、際限なく挑戦ができる業界だと感じているんです。
また広告業界は「創造性」がある業界だと感じています。自身の心の奥底や日常での気づきから得られるインサイト(洞察)を見逃さずに、世の中に送り出すこと。納得感と意外性をもって、人々の生活の中にモノやコトとして形にしていく役割を担っていると考えています。そんな世の中をプラスにする広告業界にワクワクしました。
どのような学生時代を過ごしていましたか?
どんな就活スケジュールでしたか?
どのような選考対策をしましたか? また本番で意識していたことも教えてください。
最後に後輩の皆さんへメッセージをお願いします。
世の中では「理系で学んでいる人は技術職に就くべき」というイメージが強いと思いますが、私自身はそうは思いません。情報化社会の中で、より幅広い選択ができる学問だと考えています。研究に携わる中で、「課題→着眼点→解決方法」といった論理的な思考方法が自然と身についている方が多いと感じています。また広告業界でも生成AIやデジタルテクノロジーを活用した取り組みが広がっています。だからこそ理系的なロジカルさやテクノロジーへの知見は大いに活かせる部分があります。「何を学んだか」のみを考慮し職業選択するのではなく、「学んだことをどう使いたいか、自分の関心はどこにあるのか」を大切にしてほしいです。
そして「就活」と聞くと、何かすごいことを成し遂げた人が評価されるイメージがありますよね。しかし「成し遂げたすごいこと」よりも、皆さんが日頃から頑張っていることや何気なく取り組んでいることの中で「何を感じ取ったのか」の方が、大きな価値があるのだと思います。等身大の自分と今まで過ごした日々に誇りを持って、「自分を知ってもらおう」というまっすぐな気持ちで臨んでみてください!
「世の中に新しい体験価値を生み出すことに取り組みたい」という軸から広告業界を志望しました。幼い頃にミュージカルを観て感動したのですが、ミュージカル自体への感動にとどまらず、劇場に入るまでの道のり、会場の雰囲気、幕が上がるまでのざわめき、終演後のカーテンコール、帰り道の家族との会話など、トータルでの「体験」にトキメキを感じていました。そして、なぜその体験に惹かれたのか、つくり手目線で考える癖があったように思います。考えを深めるにつれ、自分自身も社会に新しい体験価値をつくってみたい、人々の生活を豊かにするモノやコトを生み出したいという気持ちが芽生えたんです。広告業界の仕事は、まさにあらゆるモノやサービスに対して、世の中にまだない体験価値を与えていける仕事だと考え、志望するようになりました。