株式会社オリコム

総合広告会社に興味を持ったきっかけを教えてください。

幼い頃からテレビCMが好きで、録画した番組のCMも早送りせず、楽しんで観るタイプでした。学生時代には、約2年間テレビ局でアルバイトも。アシスタントディレクター（以下、AD）として番組制作に携わりました。

就職活動では、まずは場数を踏むためにもジャンルを問わず幅広い企業のインターンシップに参加しました。さまざまな企業を知ったことで、どの業種も魅力的に思えてきました。そこで、さまざまな業種に携われる環境が良いと考え、総合広告会社に興味が湧きました。

また、私は人対人のコミュニケーションが好きで、その強みを活かせる職業に就きたいと思っていました。ADの経験からコンテンツを制作する側ではなく、世の中に発信する側の方が自分の性に合っていると気づいたことも、広告業界を志したきっかけです。

オリコムに入社を決めた理由を教えてください。

人事担当者の優しい人柄が、入社の決め手となりました。就職活動真っ只中に、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために緊急事態宣言が発令されたのです。当時複数企業の選考が進んでいましたが、将来が見えない不安な時期に連絡を取り続けてくれたのは、オリコムだけでした。採用について現状を説明してくれるだけでなく、他社の採用試験を受けていることを知っているはずなのに、「不安や悩みがあればなんでも話してね」と気遣いの言葉をかけてくれたのです。

また、オリコムのインターンに参加した際、対応してくれた若手の人事担当者がとても親切で、かつ社内で活躍されている方だと感じました。若手でも活躍できる会社という印象も受け、それが入社を決める後押しになりました。

入社後、その印象は変わりましたか？

入社前に持っていた印象と、特にギャップはありませんでした。100年以上続く歴史の中で培われてきた温かい社風が、今も引き継がれています。社員数も多すぎず、職場の人は全員が顔なじみ。「チームで働く」という感覚が浸透していて、キャリアを問わず困ったときは助け合う、とても働きやすい環境です。実際、クライアントからも、チームワークや人間味のある丁寧な対応について、褒めていただく機会も多いんですよ。

現在の仕事内容を教えてください。

私の仕事は、テレビ局に設けられている広告枠を買い付けること。一言で言うとメディアバイイングと呼ばれる職業です。部署のメンバーそれぞれにテレビ局の系列が割り振られています。日頃から全国各地にある担当局系列の番組や流れているCMについてチェックし、誰よりも詳しくなれるように努めています。

通常、買い付けをするときは、クライアントのニーズを当社の営業担当者から共有してもらい、それに合わせた広告枠を担当のテレビ局の中から探します。広告枠によって広告出稿の効果が大きく変わるので、地域や時間帯、なんの番組の最中に放送すれば良いのか、テレビ局サイドの担当者にも協力してもらいながら私たちで厳選して、営業担当者に提案します。クライアントに納得いただけたら、テレビ局に問い合わせて広告枠を買い付けます。当社の営業担当とテレビ局の担当者の間で毎日交渉をする日々。毎回正解の異なる状況ですが、うまく交渉を進められたときに、この仕事のやりがいを感じます。

メディアバイイングの仕事で大事なことは、まずはテレビ局に通って顔を覚えてもらうことです。希望の広告枠を買い付けるためには、テレビ局の担当者とのコミュニケーションが欠かせません。関係値を育んでいくことで、融通を効かせてくれるケースも増えていき、当社の業績に貢献しながらクライアントにも満足してもらえる広告枠を獲得できるのです。

はじめは担当者と何を話したらいいのか、話題づくりに苦労しました。ですが、いくつかのテレビ局には外部スタッフも利用できるフリーデスクがあり、そこに通い詰めて作業を進めていると、若手の自分を徐々に受け入れてくれるようになりました。今となってはデスクで作業をしていると自然に声をかけてくれるようになったり、担当者から仕事を教えてもらえたりするほどに親しい関係になれました。

今後は、どんな仕事に取り組みたいですか？

新しい取り組みで、最近はテレビ局の担当者と広告枠の売り方を話し合う機会を設けています。たとえば、配信動画サービス「TVer」と連携した企画などを考えて、その広告枠に合った商品を展開しているクライアントを一緒に探す取り組みを始めています。私からもクライアントに広告枠を提案できるように、メディアバイイングの枠を超えた、営業的な動きも強化していきたいです。

最後に学生に向けて、メッセージをお願いします。

就職活動を振り返ると、ネームバリューだけで企業を選ぶのではなく、自分の性格や特性に合った企業を選ぶことができて良かったと思っています。オリコムは優しくて明るい人が多く、連帯感が強いので困っている社員は先輩後輩を問わず積極的に支え合う環境です。もしも就職先に悩んだら、人の雰囲気や社風がマッチしているかどうかを判断材料にすることをおすすめします！