広告業界を目指したきっかけを教えてください。
大学時代は、自分の将来やりたいことを探すためにいろいろな業界を知りたいと思い、アルバイト中心の生活でした。朝バイト、昼大学、夜バイトのサイクルで、予備校のチューター、飲食店、家具屋、テレビ局などに挑戦。なかでもテレビ局のADのバイトで、自分が制作に携わった番組が放送されて、狙った通りの反応がもらえた瞬間がすごく楽しかったんです。それがきっかけで世の中にコンテンツを発信できるような仕事がしたいという気持ちが芽生え、テレビ業界を目指すようになりました。
大学3年の夏、テレビ局だけでなく広告業界にも目を向けていくなかで日宣を知り、インターンシップに参加しました。実践型ワークに取り組んだことで、コンテンツを自分でつくって発信していくのは日宣でも実現できる分野だと感じ、志望しました。
入社後の仕事内容について教えてください。
ハウスメーカーのブランディングを担当しています。一言でいうと、ターゲットであるファミリー層が企業の良さに気づくきっかけづくりです。「上質な暮らしがかなう住まい」というブランドイメージを醸成するために、ブランドサイトの設計、サイト内コンテンツの企画・制作、イベント協賛の提案などを行っています。制作物や納期が決まっている販促ツールとは異なり、ブランディング施策はゼロから企画を考えていくことが多いですね。
例えばイベント協賛。担当するハウスメーカーは、中央省庁が主催する子ども向けの環境に関する意識を高めるイベントにサステナブル企業として協賛しています。子どもから親に、ハウスメーカーの魅力を伝え広める導線を用意しています。また、ブランドサイト内のコンテンツでは、住宅オーナーのエピソードを活用して、「この家に住むとこんな暮らしができる」ことをイメージ強化できる動画や記事コンテンツをつくっています。
すべての取り組みにおいて、企業がターゲットとしている人々といかに接点をもって、認知獲得、ブランドイメージ定着につなげる企画を提案しています。
一番印象に残っている仕事を教えてください。
ブランドサイト制作に関する競合コンペを任されたことです。競合に勝つために意識したのは、企業が抱えている課題に対処できる企画を用意すること。ただし、クライアントがオリエンで話していた課題に応えるだけではなく、自分なりに仮説を立て、見えていない課題もあぶり出して解決することを意識していました。その提案が実を結び、クライアントから評価されることで、最終的にはサイト制作のみならず、広告運用からコンテンツ制作まで任せていただけるようになりました。
仕事のやりがいは何か教えてください。
僕はクライアントと同じ目線でいる時が一番うれしいです。そのために、密に連絡を取り合い、クライアントの動きに敏感に伴走していくことを常に意識しています。その積み重ねで信頼を勝ち取り、上下関係なしに同じ目線で課題を共有していただき、自分の仮説を真剣に聞き入れてもらえることが増えてきています。その瞬間は今までやってきたことの積み重ねだからこそで、やりがいを感じます。
どんな後輩に入ってきてほしいですか。
入社前は、頭脳勝負だと思いましたが、意外と体力勝負なところも大きいです。仕事によっては、1~2日で仕上げなければならない制作物があったりすることも。期限が決まっている仕事を限られた時間の中できっちりとこなせる人が、社外からも社内からも信頼されて、活躍していると感じます。
あとは、目の付け所が鋭い人。課題や要望に対して、相手の想像を超える選択肢を用意していく。大げさなものを用意するわけではありません。クライアントの意向に沿って提案するだけにとどまらずに、クライアントにはない自分なりの視点や解決策をもって、提案できる人はとても良いと思っています。
最後に学生へのメッセージをお願いします。
学生時代には、自分が知らないような仕事や遊びに挑戦して経験してほしいです。僕自身もアルバイトでいろいろな仕事を経験したからこそ、自分が楽しいと思える仕事を見つけられました。興味があることなら何でも大丈夫です。そのうえで、自分の中で合うものは何かを探し出しましょう。