広告業界に進もうと思ったきっかけを教えてください。
高校生の時に、映画のプロモーションで開催された試写会・舞台挨拶に参加したことがきっかけです。会場全体が一体となる空気感や参加者全員が一瞬で世界観に入り込んでいける演出に心を奪われました。その経験から、人の心を動かせるようなワクワクをつくりあげる仕事に携わってみたいと思い、広告やプランニングに興味を持ちました。
大学選びも広告をしっかり学べるゼミがあるかを基準にしていました。希望通りのゼミに入ってからは、私たちが当たり前に見ている世の中の広告に対して、なぜそのアウトプットになったのかを逆算して考えていく研究をしていました。就活自体もそのまま広告業界一直線に進んで今に至ります。
入社後の仕事内容について教えてください。
ファストフードチェーンのマーケティングに携わっています。マス広告だけに頼らず、SNSを通じた積極的なコミュニケーションを主軸に置いています。例えば、企業の公式アカウントを活用し、ユーザーの投稿に対する返信を行ったり、SNSで積極的に発信しているファンの方を招待した限定イベントを開催したりしています。「企業を好きになってもらう」を目的として、企業とお客さまの接点を増やし、絆を深める企画をつくることを常に意識しています。
現在は別の飲食チェーン店のSNS運用も担当しています。また、入社時はSNS運用を中心に担当していたファストフードチェーンでは、4年目からコミュニケーションプランナーとして関わっています。「商品ごとにどんなプロモーションを展開していき、何を仕掛けて振り向いてもらうか」という上流の戦略から考え、対応できる領域も広がっています。例えば、年間コミュニケーションプランの策定や新商品ローンチのPR戦略などにも携わるようになりました。
一番印象に残っている仕事を教えてください。
社会人1年目の集大成として提案・実施したエイプリルフールの仕事です。SNSアカウントで展開するエイプリルフールの企画から実行までを行いました。クライアントの熱量も高く「テレビに取り上げられること」を目標に進めていました。リアルに100本ノックし、当時のSNSユーザーのニーズを汲み取り、「動物×商品」企画を考えました。企画を元に、商品の撮影、キャンペーンページなどのクリエイティブの制作、外部チームと連携したPR施策など、すべて自分でディレクションしました。結果として、3つのテレビ番組に取り上げられることができ、クライアントにも喜ばれ、今でも印象深い仕事です。
日宣の魅力を教えてください。
就活生のとき、日宣の面接会場のエレベーターのボタンの横で目にしたのが「9階までは約30秒かかります。長めの深呼吸が3回できます」というポップ。それを見て、「エレベーターの中で緊張している学生の気持ちに寄り添える会社って素敵だな」と率直に感じました。些細な部分にこそ会社の本当の姿が出ると思っています。学生に向けて細かい気遣いができるということは、仕事でのクライアントに対する向き合い方もきっと同じだと思い、日宣に入社しました。
また日宣は規模が大きい会社ではないので、一人ひとりが関わる仕事の範囲が広いです。仕事全体を100としたときに、大手でキャリアをスタートすると最初は0.2くらいしか関われない中、日宣ならはじめから50も60も自分で担当できます。「若いうちにいろいろな経験を積みたい」、「自分がこの仕事をやり切ったと言いたい」という思いもかないます。実際、配属3日目に提案した企画が採用されたこともありました。日宣は年次関係なく挑戦させてくれる環境があり、応援してくれる先輩や上司もたくさんいるので、自分の経験の幅を広げていけるのが魅力だと感じています。
どんな後輩に入ってきてほしいですか。
食わず嫌いをせずになんでも楽しめる人はいいなと思っています。私自身、入社してから毎日が未知との遭遇の連続でした。その状況を面白がれる人は、知識の吸収度も果てしないと思っています。
また、日宣の中で「この人と仕事がしたい」と頭に浮かぶ人は、難題に対して「なんとかなる。やってみよう」とポジティブな姿勢をまわりに示し、「こういうふうにやったらできるんじゃないか」と別の視点を提供できる人です。そんな素質がある後輩と一緒に仕事がしたいですね。
最後に学生へメッセージをお願いします。
就職活動をするうえで私自身が大切にしていたことは、「自分は何が好きなのか」にしっかり向き合うことです。それを見つけるためには、いろいろなモノ・コトを経験することが重要だと思っています。だからこそ、くるものは拒まずやってみる。自分の得意・不得意や、好き・苦手などを、自分の経験から決められるようになれば、就職活動においても「自分のやりたいこと」を導きやすいはずです。まずは目の前に来たことに飛び込んでみましょう!