どのような学生生活を過ごしましたか?
やりたいアルバイト、いきたいところ、学びたいことと、とにかくやりたいことは全部しました!
大学の学部は総合文化政策学部を選びました。アートや文化のマネジメントについて学べる点や授業の一環で企業の案件に携われるラボに所属できる点が魅力でした。ラボの活動で印象に残っているのは、ファッション雑誌などを発行する企業が開催するクリエイティブインフルエンサーの発掘・育成プロジェクトに、クリエイターとして参加したことです。私はアーティストをマネジメントすることに興味を持っていたのですが、「それならアーティスト側の立場を理解したほうが良い」と先生から助言をもらい、運営ではなくクリエイターの経験をすることに。実際にSNSの投稿などをしてみて、アウトプットには自分との向き合いが重要だと感じましたね。オリジナリティを出す=自分を表現するには、自分を奥深く理解しないといけない。そのためには、自分の良い部分だけではなく、嫌な部分にも向き合わないといけないことを知りました。
また友人からの誘いで、大学2年生から1年ほど、フロンティアインターナショナルでインターンシップをしていました。インターンとは別で、イベント企画やSNSマーケティングを行う学生団体にも所属。企業と学生のマッチングイベントや学生同士のコミュニティを生むイベントを企画していました。
イベント業界には初めから興味を持っていました。イベントの空間ってハッピーが詰まっているなと。そんなハッピーな空間を社会貢献につながるように仕組めるイベントプロデューサーになりたいと思うようになりました。しかし最初は企業に就職しようとは思っておらず、とあるイベントプロデューサーに弟子入りを考えていたのです。ただ親からは「まずは組織のなかで経験を積んでほしい」と言われ、就職活動をすることに。広告、コンサルなど幅広く企業を調べてみましたが、イベントにはこだわりたい思いがあり、イベントに強みを持つ当社への入社を決めました。インターンで関わった先輩たちが優しく接してくれたことも覚えており、印象が良かったことも決め手のひとつです。
現在までの仕事内容を教えてください。
当社は営業から制作まで一貫して携わることができる点が大きな特長。一貫して提案する能力を身につけるため、1年目は営業に注力し、2年目以降は制作分野の能力を高められるように意識しています。
1年目はとにかく早く結果を出すことにこだわりました。そのために、まずは量を意識しようと思い、さまざまな企業にアプローチしたり、先輩の案件に入らせてもらったりした結果、営業力がつき自分のクライアントも持てるようになりました。
また、「大塚らしさ」を出すためにとにかくクライアントの気持ちを根本から汲み取り、イベントを使って具現化し解決できるようになる必要があると考えました。そこで、クライアントが本音を言える存在を目指しました。ほかには他の社員があまり実施していない新規開拓に力を入れていましたね。
2年目以降はイベント制作の知識が不足していることを自覚。イベントをつくり上げるまでの事前準備力やイベント当日の対応力を獲得することを意識しました。まずは小さい範囲から「自分の責任で仕事をする」機会を与えてくださった先輩には感謝しています。
提案やイベントの回数を重ねるうちに、企業に提案した内容が採用される確率が上がってきています。「クライアントの本音を汲んで最高のクオリティで具現化できるプロデューサー」を目指し、少しずつ力がついてきたと感じます。
印象に残っている仕事を具体的に教えてください。
業界関係なく、クライアントの想いが強ければ強いほど、印象に残ります。
ちょうど取材を受ける1週間ほど前、大手IT企業の大規模なインナーイベントがありました。インナーイベントとはその企業の社員向けに行われるイベントのこと。私が担当する企業では、大規模な懇親会や経営戦略発表イベント、社内アワードなどを毎年行っています。
社員向けのイベントで、私たちのようなイベント会社に依頼するほどの大規模な企画をなぜするのか? と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。依頼の背景を伺ったところ、「この企業の社員のモチベーションを上げることが、ひいては日本を支えることにつながっている」という思いで、私たちに依頼をしていると熱弁してくれました。その背景を伺って、力を入れて協力したいという思いが増しました。
また、クリエイティブにこだわることが個人的に好きで、印象に残っています。私と同世代をターゲットとした商品を展開する化粧品会社から「ポップアップイベントをしたい」と依頼があり、内装やイベント内の企画の具体案を企画提案し、制作会社へのディレクションも行いました。完成した会場を見て、「私が出したアイデアが形になっている!」と自分で企画から制作まで携わることができたことを実感でき、うれしかったです。
フロンティアインターナショナルの魅力はなんですか?
まずは若手に仕事を任せてくれる、先輩社員の人柄が魅力的です。1年目のとき、先輩が担当していた案件を私に任せてくれたことがありました。未熟な後輩に任せることは相当先輩の実力と余裕があって、私のことを信じていないとできないことだと思います。私にチャンスをくださったことがうれしかったです。
また、私は1年目のときは営業に注力していたとお話ししましたが、本来であれば1年目は先輩の下について案件に入ることで業務を学ぶ立場。1年目社員が新規開拓をするケースは当時はなかったと記憶しています。そのような状況でしたが、自ら「新規開拓をしたい」と申し出たら快く部長が承諾してくれました。業務のスタイルについても自分が働きやすいように提案できる、自由な社風だと感じています。
学生のみなさんへメッセージをお願いします。
私は「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が好きです。就職活動においてはどの場所を選ぶか、その場所でどう活躍できるかを考える日々が続くかと思いますが、それは就活が終わった後も続く課題です。活躍するには、自分がしたいと思ったことを実現できるよう、実現できるまで続けることができるかどうかが重要。身を置いた場所でどのようにしたら咲けるのか考え、行動すれば、さまざまなチャンスが得られるはずです。どのような環境でも自分次第で自分を咲かせることができると信じ、1つずつマイペースに向き合えるよう応援しています!