現在までの仕事内容を教えてください。
新卒で入社してから今まで営業としてプロジェクトの進行管理を行っています。営業スタイルは既存クライアントが中心ですね。固定のクライアントからどのように新たな仕事を増やしていくか。継続して仕事をもらうためにどうするか。今の関係をより深くしていくにはどうするか。長期の関係構築を目指して動いています。
営業の動き方は、一緒に仕事をする人によって異なります。社内スタッフ中心の制作体制なら制作スタートまでの道筋をつくるのがメインです。一方で社外スタッフのみと制作することも。その場合は、自分が窓口となって最初から最後まで伴走します。制作メンバーによって柔軟に動き方を変えるのも、営業の役割の一つです。
クライアントと継続した関係を構築するために行っていることを教えてください。
やることはシンプルです。ずばり良い仕事をして、良い制作物を納品すること。あとは参加するスタッフがクライアントにハマるかどうかですね。
当社が取り扱っている制作物は、メーカーと違って固有のものがあるわけではありません。そのため、ただ売り込み営業をしても、クライアントはピンとこないことも。だからこそ、実際に良い仕事をして結果を残すことが必要です。すると、すぐではなくてもあるときに声がかかるようになるんですよね。そして、このように声をかけてくれる人を増やしていけば、仕事が途切れない状態ができると思っています。
「クライアントにハマる」というのはスタッフの得意領域に合わせて仕事を任せること。例えば化粧品や製薬は薬機法、健康食品は薬事法などの法的知識。それに伴う表現方法の差異。政府や自治体系のクライアントでは特定の専門用語や適切なビジネスマナー。これらを踏まえて、各クライアントに合うスタッフは誰かを考えないといけません。そのために、営業としてさまざまな人と会ってお付き合いしていくことも必要です。ニッチな業界で一度だけ一緒に仕事をしただけでも、数年後にまたお声がけをする、などのご縁もありますから。
また近年は、営業職として携わる領域が増え、昔より重要な役割を担っていると実感しています。特に制作に入る前の調整事項が増えました。課題整理や要件定義などに関しての事前打ち合わせにも営業職が関与しています。より広い領域に関わることができ、面白さもあります。ますます重要になる営業職を新たに迎えて、会社を牽引していきたいと思っています。
営業として向いているのはどんな方だと考えていますか。
おおげさなことをできる必要はないです。真摯に向き合うこと。小さい約束を守ること。誰に対しても公平に付き合えるように意識をすること。これらを継続することで、相手も真摯に対応してくれる関係を築けるようになっていると感じています。「あの人に声かけたいな」と思ってもらえるような動きということですね。
また、営業として自分が責任を持ち、どんな要件でもある程度は話がわかるように知識を深めていく必要があります。営業は会社の窓口です。無責任にスタッフに丸投げするのではなく、一旦クライアントの要望を受け止める姿勢が大事です。それがクライアントの安心にもつながっています。だからこそ、責任ある立場という意識を常に持ち、幅広い領域の知識を得つづける努力ができる人も向いているのではないでしょうか。
印象に残っている仕事を教えてください。
観光系のクライアントの集客キャンペーンで経験した大きい撮影の仕事です。自社でキービジュアルのデザインをし、そこから派生して動画の仕事にもつながりました。大きな撮影は多くのスタッフが参加するため、営業の腕の見せどころ。営業はすべての制作スタッフに対する発注者であり責任者です。責任と同時にやりがいを感じますね。仕切る人の能力によって、制作物のクオリティは左右される点が、ものづくりに関わっているという充実感につながっています。
最後に学生へのメッセージをお願いします。
新たに入ってくる新入社員には、先輩・後輩という意識を持っていないです。あくまで頼れる一スタッフとして接したいという気持ち。なぜなら今の若手はいろいろな側面で優秀だと感じているから。だからこそ、入ってくる人には期待していますし、本人が望めばはじめから最前線での仕事に携わることができる環境が当社にはあります。
また、クリエイティブができていく過程を間近で見ることができるのも、制作会社の魅力の一つ。広告、コピー、アート、サブカルなどに興味がある、好きな人にぜひ来ていただきたいです。