どのような学生時代を過ごしていましたか。
大学では英語を学び、イギリスに1年間留学もしました。また雑誌の自主制作にも挑戦しました。雑誌を選んだのは、幼少期から映像や音楽などクリエイティブなカルチャーに興味があり、自分でも何かつくってみたいと思ったから。留学中もつくっていましたね。気になる人にインタビューしたり、フォトグラファーに作品を載せてもらったり、テーマはなく自由に制作していました。
広告業界を目指したきっかけは何ですか。
自分の軸として、何か新しいものをつくるクリエイティブな仕事がしたいという気持ちを持っていました。
幼少期からクリエイティブに興味があったという話をしましたが、写真や映像、音楽などのクリエイティブは、自分自身で形にできない感情や気づきを具現化してくれるものだと感じていて。テレビCMなどの広告も同様に、自分が気づけていない魅力を伝えてくれるものだと考えていました。そのような仕事に携われる広告業界一筋で就職活動をしていました。
現在の仕事内容を教えてください。
外資系IT企業など10社ほど担当しています。基本的には新規営業ではなく既存クライアントの対応です。クライアントへ課題のヒアリングを行い、課題に合わせた提案を行います。ビジネスカンファレンスやセミナー、展示会などのイベント設営・運営から、カタログやポスター、チラシ、DMなどのプロモーション関連、広告クリエイティブ制作まで幅広く取り扱っています。仕事を獲得した後は、自分が営業として中心となり、クライアント対応や協力会社の選定、関係各所の調整役として立ち回ります。
今までで一番印象的なお仕事を教えてください。
ソフトウェア開発のプラットフォームを提供している企業のカンファレンス開催です。今までで3回経験しました。
1回目を担当したのは、入社2年目。大型カンファレンスに慣れておらず、全体像が把握できていなかったことで、各フェーズで適切に仕切れなかったんです。企業側のニーズを汲み取れずミスリードをしてしまうことも…。終了後にクライアントから「進め方がまだまだだね」と厳しい言葉をいただいてしまいました。
半年後に、2回目のカンファレンスをご依頼いただきました。1回目の失敗を振り返り、事前に全体像の把握や各フェーズでの必要事項の洗い出し、起こりそうなミスを予測して潰していくことを意識しました。またクライアントへのヒアリングを徹底。「このイベントで何が必要か」をクライアントと最初に握っておくで、不足なく準備を進めることができました。無事にリベンジを果たし、3回目も担当することとなり、うれしかったですね。
どんな人が向いていると思いますか。
何でもチャレンジして、失敗して、その失敗もポジティブに捉える人だと思います。ポジティブとは、チャレンジをやめないこと、感情を強く持ちすぎないことです。失敗したときに反省に終始してしまうのも良くないです。失敗の理由を素直に振り返ってまた挑戦する。フットワーク軽く挑戦しつづけることが、成長できる人なのではないでしょうか。
最後に学生の皆さんにメッセージをお願いします。
学生時代は、たくさんある時間を自分だけのために使える貴重な期間です。自分の好きを見つける時間にしてほしいです。そのために、とにかくやってみてダメなら次、を繰り返してみる。チャレンジしていくことで「自分」の理解が進みます。
一方で自分のことをわかったつもりにならないのが鉄則です。「自分はこうだ」と決めつけて二の足を踏む。「自分には向いていない」と言い訳して挑戦しない。そうなると動けなくなります。まずはフットワーク軽くなんでも試してみて、学生時代は自分を知る時間にしましょう。